宮城県の情報媒体「みやラボ!」さんが最近テレビCMを開始しました。

テレビCMというと、単に認知度を上げるということですが、
それを深堀すると、どんな狙いがあるのでしょうか?

「みやラボ!」とは?

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「みやラボ!」は、宮城県の情報媒体です。飲食店やレジャー施設情報などが掲載されています。
また、特徴はクチコミ情報で、他のユーザーのクチコミを参考にしたり、自分でクチコミを投稿することができます。

http://www.miyalabo.jp/

そんな「みやラボ!」さんがテレビCM

そんな「みやラボ!」さんがテレビCMを開始しました。ローカルエリアを中心としたWEB情報媒体としては非常に珍しいです。

なぜテレビCMなのか?

ではどうして「みやラボ!」さんはテレビCMを開始したのでしょうか?
もちろん、会員を獲得するためにテレビCMに使うというのは合理的です。
しかし、それはWEBのリスティング広告でもいいはずです。

ここで私の考えですが、テレビCMを打つということは、利用して欲しい利用者の層を変えようとしているのではないでしょうか?
つまり、キャズムの溝を超えないといけなかった、ということです。

キャズムの溝

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「普及率16%の論理」に対し、アーリー・アダプターとアーリー・マジョリティとの間には
容易に超えられない「キャズム(深い溝)」があることを示した。
この「キャズムを越える」には両者が商品知識の差などが大きく、かなり異なったセグメントとして捉える必要があり、
マーケティングに変更を加える必要がある。
(参考:ビズハック

商品.サービスを利用するユーザーは下記のように分類することができます。

  • イノベーター(とにかく尖った新しいもの好きな人)
  • アーリーアダプター(イノベーターよりは保守的だけど、新しいものが好き)
  • アーリーマジョリティ(普通の人よりは先に触る。品質にうるさい。中流以上)
  • レイトマジョリティ(普通の人。みんな使っているから使う人。)
  • ラガード(興味が全くない層。年齢を重ねた人が多い)
  • アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には大きな深い溝があると言われています。これがキャズムの溝です。

    ここを超えるられるかどうかが鍵となっています。この溝を超えるためにテレビCMを利用したわけです。

    WEB媒体サイトを活用している人たちは、情報リテラシーが高い人たちが多いです。ここで言う“イノベーター、アーリーアダプター”ですね。
    そして、“アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ”は一般のそこまでWEBに詳しくない普通の人です。

    だからWEBのリスティング広告ではダメだったのです。(主婦の方にとってはやはりテレビCMは非常に大きな影響力ですからね。)

    まとめ

    このように製品・サービスの普及フェーズによってそのマーケティングアプローチは変わってきます。
    恐らく、「みやラボ!」さんもアーリーマジョリティ、レイトマジョリティに合わせてサイトの操作性などを変えてくるのではないでしょうか?
    どうでしょうか、中の方。

    今後のサービスに注目ですね。

    この記事を書いた人
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    三浦 健太

    WEBディレクターしてます。
    マーケティングの話しやどうでもいい話しを書いています。